「あおり運転」の被害に遭いやすい「あおられ運転」とは・・?
2020年6月に道路交通法が改正され「あおり運転」に厳罰が課せられることになりました。
正確には「妨害運転罪」が創設され、これまで取り締まる規程がなかった「あおり運転」に対して危険がともなう悪質なケースでは、5年以下の懲役または100万円以下の罰金、違反点数35点、運転免許の取り消しなど非常に厳しい罰則が適用されることになりました。
加害者だけがクローズアップされているケースが多いですが、その加害者は誰にでもあおり運転をしているわけではないようです。あおり運転の被害に遭いやすい人が無意識にやっている「あおられ運転」をしているドライバーも多いそうです。この【あおられるリスクがある運転】について確認してみましょう。
1、追い越し車線走行時
前方にクルマがいないのに追い越し車線を走っている状態は、制限速度で走っている場合でも、後続車が不快に感じる可能性があります。追い越したい後続車のドライバーは、先に行きたいのに前のクルマがいると追い越すことが出来ません。これがあおり運転の始まるきっかけとなることもあります。
2、車線変更時
車線変更をしたい隣の車が、ウインカーを点けているのも関わらず、譲らずアクセルを踏んで加速してしまうと、相手は不快に感じます。これもあおり運転を誘発してしまいます。
3、クラクション使用時
クラクションを鳴らすことは、危険が迫ったときだけにしましょう。クルマのクラクションの音量はかなり大きいです。威嚇のために使うとリスクのある行動になり、あおり運転のきっかけを作ってしまいます。
4、車間距離
車間距離が空いてないと、先行するクルマのドライバーからはあおられていると感じます。不快に感じた先行車のドライバーは、急ブレーキを踏んだりしてけん制してくる場合もあります。車間距離にも心にも余裕のない運転をすると、そこからあおり運転が始まる可能性があります。
「あおられ運転」で「あおり運転」を誘発しないようにするポイント
・周りをよく見て譲り合いと思いやりのある運転をする
・急な動きをして相手を驚かせない
・威嚇のためにクラクションを鳴らさないこと
・十分な車間距離を取る
あおられてしまった場合の対処法
気をつけて安全運転をしていても、煽られる場合もあります。そのようなときは、決して挑発行為にのらず、道路の右側車線を走行している場合には、左車線へ移動しましょう。
移動したことで通り過ぎてくれればいいのですが、運転者に執拗に追われるなどした場合は、安全な場所に避難します。安全な場所に避難したら、必ずドアをロックして窓も閉め、速やかに110番通報しましょう。
あおり運転をする方がもちろん悪いのですが、あおられやすい原因を作り出さないことも大切です。ゆとりのある運転で、余裕をもった運転を心掛けましょう!
有限会社 保険あらいぶ