【あらいぶ防災通信⑥】労災事故を防ぐには

猛暑がやっと終わり、朝夕はめっきり冷え込むようになりましたが、お体の調子はいかがですか?

今月のあらいぶ防災通信は労働災害事故の事例や事故の防止方法についてご紹介させていただきます。

まずは労働災害事故にはどのような事例があるのでしょうか。グラフをご覧ください。

  

特に発生件数の多い労働災害の種類は下記の4つです。

①転倒・・・【例】訪問介護サービス中に転倒し、頭を打った                     ②転落・墜落・・・【例】トラック荷台から冷蔵庫とともに転落                    ③動作の反動・無理な動作・・・【例】原材料を持ち上げる作業を繰り返したところ、腰椎を骨折した   ④はさまれ・巻き込まれ・・・【例】挽肉用精肉機械のロールの回転に手を巻き込まれた

上記に記載した事故例は、いずれも死亡事故です。労災事故は少しのミスや気持ちの緩みで命の危険につながってしまいます。

ここからはどのように労災事故を防げばよいのかをご紹介したいと思います。

①労働安全衛生関係法令の順守 

危険防止の措置、健康管理の措置(1年に1回の定期健康診断を受けさせること)、安全衛生管理体制の整備、安全衛生教育の実施。

②特殊健康診断の実施

特に有害な業務を行う場合は年1回の健康診断に加えて、特定の項目についての特殊健康診断を原則として6カ月以内に1回実施することが企業に義務付けられています。

③作業主任者の選任

特に事故のリスクが高い作業の場合は、作業主任者を選任して作業員の指揮や機械設備の点検等を行わせることが義務付けられています。

④自主的な安全衛生活動

ヒヤリ・ハット活動、危険予知活動、整理・整頓・清潔・清掃によって事故を防ぐ4S活動、職場安全ミーティングなどがよく知られています。

以上の4項目が主な取り組み内容となっております。労働災害を未然に防ぐために、法律で義務付けられている取り組みを行うのはもちろん、自主的な取り組みを行うことが大切だと思います。

事業主の方だけではなく企業の全員が話し合い、リスクを適切に洗い出して、危険を認識することが、最も労働災害防止につながることだと思います。

以上【あらいぶ防災通信】からのお知らせでした。