【あらいぶ防災通信③】トンネル前後での事故が多い理由

いつもお世話になっております。

保険あらいぶ 美濃関支店の広報を担当しております田中です。

私たち保険あらいぶのメンバーは日ごろからお客様の事故などの対応をさせて頂いております。

その中で特に交通事故が多い場所や状況など、経験で培った事をお伝えする事で皆さまの一助となれましたら幸いです。


①人の視覚に関して

皆さまは「明暗順応」という言葉を聞いたことがありますか?

暗い場所に行くと徐々に目が慣れて周りが見えはじめる、あの現象です。

この現象は明るい場所に行くのと暗い場所に行くのでは、目が慣れる早さが違うんです。

 ・明るい場所に行くときは40秒

 ・暗い場所に行くときは1800秒(30分)かかると言われています。

特に暗い場所に行く時は目が慣れるのに時間がかかるので、人間の本能的にも暗い場所は怖いと思う人が多いのかも知れません。


②運転中に起こる現象

こちらの写真をご覧ください。

当社事務所の近くにあるトンネルです。

私たちの事務所は自然豊かな山々に囲まれているのでこのようなトンネルが周辺にたくさんあります。

写真のような道では信号もないのでスピードが出ている車がほとんどですが、中央の白線が途中から見えなくなっていることがわかります。

いつも通っている道であれば感覚的に「この辺に線がある」とわかるかもしれませんが、初めて通る道では頼りの感覚もなくなり、目が慣れないうちにヒヤッとした人も見えるかと思います。

写真には車は映っていませんが、トンネル前後に車が見えなくなるという現象もあります。

これを「ブラックホール現象」「ホワイトホール現象」と言います。

 「ブラックホール現象」・・・前を走っている黒系の車がトンネルの黒さ同化して消えてしまう現象

 「ホワイトホール現象」・・・前を走っている白やシルバーなど明るい色の車が強い太陽光にさらされると、全体的に太陽の光に包まれたように見え、車の形が見えなくなってしまう現象


③防止するにはどうすれば良いのか

人間の視覚とトンネルの特性から起きるものですが、実は対策もされています。

トンネル内に照明がついているのですが、これは外との明暗差を少なくするために付けられているものです。

なので、トンネル入口と出口の照明が中央付近と比べて数多く点灯しています。

しかし、それでも危険なことは変わりありませんので、予防方法をご紹介します。

 1.車間距離をいつもより多めにする

 2.早めのライト点灯を心掛ける

 3.スピードメーターを確認して速度出しすぎを防止する

高速道路を走行しているとトンネルを通ることが多いと思います。

特にスピードが出やすい状況でもありますので、こういった危険性があるということを知るだけでも安全運転の「明暗」を分けるかもしれません。

以上、保険あらいぶ 美濃関支店の田中でした(^^)ノシ